介護施設のSEO対策とは?集客の始め方と失敗しない外注の見極め方
- これからWeb集客にも力を入れていきたい
- ホームページはあるのに問い合わせが増えない
- 問い合わせが入っても営業メールで困っている
介護施設のホームページ運用では、こうした悩みを抱えている方は少なくありません。
本記事では、介護施設がSEO対策に取り組むべき理由と、有効なキーワードの考え方、そして具体的に何から着手すればよいかを、月間獲得CV数を3件から19件に改善したSEOマーケターが解説します。
これからWeb集客を強化したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
介護施設の集客でSEO対策が重要な理由
家族や本人は「検索」で情報収集することが当たり前に
介護施設を探す際、家族や本人がまずインターネットで検索し、複数の施設を比較検討してから問い合わせ先を絞り込むことは、今や一般的な行動になっています。
SEOに力を入れて検索結果の上位表示を実現することで、貴社サービスが自然検索やAI検索の際に比較候補になります。
また、AIである程度の内容を作れる時代になったからこそ、ホームページの見せ方やサービスの特徴を明記しておくことが重要になります。
ホームページを持つ競合の数が増加している
介護施設(特に訪問看護、複合型サービスなど)は年々増加しており、地域によっては同じ条件の施設がすでにホームページから情報発信している状況も考えられるでしょう。
Web施策では、施設の質やサービス内容に大きな差がなくても、情報発信の量と質によって問い合わせ数に差がつくケースが多く見られます。
実際のサービス内容が良くても、該当するページが発見されなければお問い合わせにつながることはありません。
検索上位を獲得できた時のメリットが大きい
キーワードにもよりますが、一度上位表示を獲得したページは、比較的長期間にわたって順位を維持できる場合があります。
仮に1位を獲得できた場合、クリック率は約9%と言われています。
AIの進化・普及を皮切りに、自然検索上のクリック率は減少しています。
そのため、広告費をかけ続けない集客(検索経由で安定した問い合わせを獲得)を実現するには、昔以上に上位表示やAI Overviewを狙う施策が重要です。
これからはユーザーと検索エンジン、AIの3つの方向性で施策を打つことがポイントになります。
介護施設のSEOで有効なキーワードの考え方
エリア系のキーワード対策
地域名と施設タイプを掛け合わせたキーワードは、実際にそのエリアで施設を探しているユーザーに情報を届けやすくなるため有効です。
| キーワード例 | 検索ボリューム |
|---|---|
| 介護施設 千葉 | 450 |
| 老人ホーム 埼玉 | 450 |
地域名は都道府県や市区町村単位、最寄り駅まで広げて検討すると、対策できるキーワードの幅が広がります。
自社に最適なキーワードが分からないという方は、一度業者に相談することも有効です。
費用系のキーワード対策
「〇〇 費用」「〇〇 料金」など、費用に関するキーワードは、家族が複数施設を比較する際に真っ先に確認する項目のひとつであるため、意思決定に近いユーザーを集めやすい傾向があります。
競合サイトも対策する分、上位表示の難易度が高いキーワードになりますが、上位を獲得できた場合はお問い合わせ獲得に寄与するキーワードです。
料金体系やサービス内容、注意点、よくある質問などをターゲットに合わせて分かりやすく掲載しておきましょう。
悩みや専門用語のキーワード対策
読者が抱える具体的な悩みや、介護業界特有の専門用語を含むキーワードで対策することも重要です。
これらのキーワードからサイトへアクセスを集めることが可能になり、お問い合わせを獲得するための重要ページへユーザーを回遊させることができます。
| キーワード例 | 検索ボリューム |
|---|---|
| 介護施設 種類 | 3,800 |
| 在宅介護 限界 | 900 |
| 特別養護老人ホーム とは | 450 |
悩み・ノウハウ・解説系のキーワードをうまく活用することで、ユーザーをサイトへ呼び込む間口を広げることが可能になります。
介護施設のSEO対策は何から着手すればよいか
対策すべきキーワードが見えてきたら、次は実際に何から手をつけるかを整理します。
エデオムが支援する案件では、業種を問わずサイト構造の整理から着手し、最後に問い合わせ導線の改善へとつなげるという順序で進めることが多く、介護施設の集客においてもこの考え方は基本的に当てはまります。
サイト構造(ディレクトリ)を整理する
複数のサービスを提供している場合は、サービスごとに専用ページを設けることがおすすめです。
例えば、「特別養護老人ホーム」のサービスページに入ったら、「特別養護老人ホーム」に特化されている情報が深掘りされているイメージです。
情報が断片的に色々なページに掲載されていると、検索エンジンやAIは専門性を把握しづらくなります。
ユーザー目線でも、1つのサービスに関する情報が1ページにまとまっていた方が見やすいですよね。
SEO対策の一歩目は、サイトのディレクトリやコンテンツ設計を見直すことになります。
オリジナルの画像や専門性のある情報を掲載する
施設の日常の様子や担当スタッフの写真など、オリジナルの写真は積極的に活用するようにしましょう。
ストック写真(イメージ写真)とは異なり、実際のイメージをユーザーに与えることができます。
もし動画素材があれば、サービスページ内に埋め込むことも可能です。
写真や動画を活用して、施設ならではの情報を意識的に盛り込むとよいでしょう。
ターゲットに刺さるキーワードを選定する
前述のエリア系・費用系・悩み系のキーワードの中から、自施設のサービスと関連性の高いものを優先して選定します。
事業・サービスと関連性が低いキーワードを選んでしまうと、アクセスを取れても重要ページへの遷移やお問い合わせ獲得へつなげることが難しくなります。
また、キーワード対策をせずに、熱意を持って長い記事を書いてしまうことにも注意が必要です。
どのページをどの順番で作るか、ある程度の設計を組んでから対策を進めていきましょう。
タイトルタグとhタグは最適化する
各ページのタイトルタグには、対策したいキーワードを含めることを意識します。
さらに、キーワードはタイトルの前半に入れるといいと言われていますが、無理に意識する必要はありません。
「ユーザーがタイトルを見てクリックしたくなるか」の視点を持つことのほうが重要です。
h1・h2・h3といった見出しタグも、キーワードを詰め込みすぎず、読者が内容を把握しやすい形で設定することが基本です。
まれに、フォントサイズを下げたいという理由でいきなりh6タグを使用しているページを見かけます。原則は、階層的なタグ配置に設定するようにしましょう。
内部リンクを適切に配置する
関連するページ同士をリンクでつなぐことで、読者が知りたい情報にたどり着きやすくなるだけでなく、検索エンジンにもサイト全体の構成が伝わりやすくなります。
内部リンクを特定のページへ集中させることで、ページの評価を上げることに寄与します。
- 関連性のあるコラムを内部リンクでつなぐ
- サービスページからお問い合わせ/資料請求のリンクをつなぐ
- トップから下層ページのリンクをつなぐ
内部リンクを活用しながら、Webサイトの導線設計を意識するとよいでしょう。
表示速度が遅い場合は改善する
ホームページの表示速度が遅い場合は、表示速度を改善する対策を行います。
表示速度が遅いサイトはユーザーのストレスに繋がり、SEO的にもメリットがありません。
表示速度のチェックは、Googleの無料ツール「PageSpeed Insights」で計測することが可能です。
BtoCサービスの場合は、スマートフォンで検索するケースが想定されるため、特にスマホ項目をチェックするとよいでしょう。
問い合わせ導線を改善する(CVR対策)
SEO対策がある程度済んだタイミングでは、サイトの導線を改善する施策が有効です。
CVR対策ができていないと、アクセスは増えても問い合わせを取れないというケースに陥りやすくなります。
- 公式LINEや無料相談のリンクを増やす
- CTAボタンのクリックイベントを設置する
- CVが発生する元ページを確認/横展開する
上記のように、サイト内にCVを最適化するためのからくりを設置して、どんなコンテンツを打てばCVを増やせるか改善を行います。
SEO対策をやり切った後は、しっかりとCVR対策まで行うようにしましょう。
介護施設の集客はMEO対策も有効
介護施設の集客では、地域名で施設を探すユーザーも一定数いると考えられるため、SEO対策とあわせてMEO対策(Googleビジネスプロフィールの最適化)も有効です。
Googleマップの検索結果や地図上に表示される情報は、以下のような基本情報にプラスして、口コミの評価が比較検討の材料として見られやすい傾向があります。
- 施設名
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
Googleビジネスプロフィールに施設の写真や日々の様子を定期的に投稿することで、通常のホームページだけでは伝わりにくい施設の雰囲気を補足できます。
SEO対策とMEO対策は競合する施策ではなく、どちらもユーザーの検索行動をカバーするための補完関係にあるため有効です。
介護施設のSEO対策で陥りやすい失敗
アクセスを集めることが目的になっている
さきほども触れた通り、検索順位やアクセス数の改善そのものが目的になってしまい、実際の問い合わせ数につながっているかの確認が後回しになるケースが見られます。
お問い合わせを安定して獲得するためには、日頃より以下のような工夫を行う必要があります。
- 事業関連性があるキーワードで対策できているか
- CVが発生しているキーワードを確認しているか
- ランディングページごとのアクセスを確認しているか
アクセスが増えても問い合わせに結びつかない場合は、対策しているキーワードを見直してみるとよいでしょう。
記事の更新が止まってしまう
施設の代表や担当者がWeb運用を兼任しているケースでは、本来の業務に追われて更新が滞ってしまう場合があるでしょう。
今日ではAIを活用できるといいつつも、一次情報や自社情報の記事を書くためには、それなりの時間がかかってしまいます。
対策ページ数に正解はありませんが、対策キーワードを増やす分だけ、ユーザーをサイト内に呼び込める可能性が広がります。
もし、社内リソースが不足して課題を感じている場合は、SEO対策の外注化やAIによる業務自動化がおすすめです。
発信する記事が競合と似通っている
ホームページで発信する記事は、一般的な解説に加えて施設独自の特徴を解説することが重要です。
後追いで、すでに存在する記事に似せて作成しても、評価は高くならないと考えてよいでしょう。
どのセクションでどんな情報を発信できそうか、骨子を利用して記事の設計を組むとうまくいきます。
介護施設のSEO対策に関するよくある質問
Q. スタッフだけでSEO対策を実施できますか?
SEO対策を意識した記事を運用するには、はじめにキーワード選定や記事作成の基本ポイントを学習した方がいいです。
スポット的に業者に依頼し、執筆はスタッフが担当するなど、工夫して業務を進めるとよいでしょう。
Q. SEO対策のほかにWeb広告も検討しています
実際、SEO対策とWeb広告を並行して実施する事業者様は少なくありません。
SEO対策は効果が出るまでに時間がかかるため、早期に問い合わせを獲得したい場合は、Web広告の実施が有効です。
どの媒体がいいのか、などは業者に相談して広告を検討するとよいでしょう。
Q. SEO対策を実施してどれくらいで成果が出てきますか?
ドメインの状況にもよりますが、安定して順位が付き、成果を感じられるタイミングは運用から6ヶ月〜1年ほどが多いです。
SEOでは焦らずに、本記事で解説したような質の高い記事を継続的に発信することが重要になります。
Q. 介護施設の場合、SEO対策の費用相場はどれくらいですか?
企業に依頼する場合は、SEOコンサルティングは月額10万〜50万円、記事制作代行は1記事あたり3万〜10万円程度が業界の一般的な相場とされています。
依頼する範囲によって費用は変動するため、事前に対応範囲を確認しておくことが大切です。費用に関する詳細は、以下の記事でも解説しているので合わせてご覧ください。
Q. 社内にリソースがない場合の選択肢は?
社内に専任の担当者を置けない場合・リソースが足りなくなってきた場合は、外注先に業務の一部または全体を任せる方法があります。
以下のように、選択肢は複数あるので、まずは自社の課題をSEO企業まで相談することがポイントです。
- 全体的なコンサルティングを依頼する
- 記事制作をスポットで依頼する
- 社内の内製化を依頼する
無理に内製化しようとせずに、外注をうまく活用することで業務を円滑に進めることが可能になります。
まとめ:介護施設のSEO対策を伸ばすには正しい進め方が重要になる
介護施設のSEO対策では、エリア系・費用系・悩み系のキーワードを軸に、読者の検索意図に沿ったコンテンツを積み重ねていくことが基本になります。
特に、サイト構造の整理から問い合わせ導線の改善まで、正しい順序で対策を進めることが成果への近道です。
また、成果が出るまでには一定の期間がかかるため、中長期的な視点で取り組む姿勢がが大切です。
自施設での対応が難しい場合は、外注先の実績やコミュニケーションの取りやすさを確認したうえで、無理のない形で外部の力を借りることも選択肢のひとつです。
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この記事の監修者
須藤百波エデオム合同会社 代表社員
芝浦工業大学卒業。Webディレクターを経験した後、SEO対策を中心にWebサイト集客に従事。オウンドメディア運用では約1年で月間CV数を6倍に改善した実績あり。コンテンツSEO対策〜内部SEO対策まで一貫して対応可能。サイト制作×SEO対策の領域に強みを持つ。
