検索順位が下がった原因は?確認すべき項目と対処法を解説
- サイトの検索順位が急に下がり焦っている
- サイトのアクセス数が右肩下がりで減っている
- 検索順位が下がった時の打ち手を知りたい
検索順位の低下について、こうしたお悩みはありませんか?
順位が下がる原因には、サイトの不具合や記事の内容、競合やGoogleの更新などがあります。
まずは下がったページと時期を確認し、状況に合った対処を見定めることが重要です。
本記事では、最初に確認する項目、主な原因と対処法、経過を見る条件などを解説します。
順位が下がり対処法が分からないWebのご担当者様は、ぜひ最後までご覧ください。
エデオムでは、順位やアクセスの減少で悩んでいる事業者様を対象に、現状分析やネクストアクションをご提案することが可能です。お気軽にご相談ください。
検索順位が下がったときにまず確認する3つのこと
検索順位が下がったら、どのページに、いつから、どの程度の影響が出ているかを確認しましょう。
原因が分からないまま記事を書き直すと、必要な情報まで削ってしまうおそれがあります。
掲載順位・クリック数・表示回数を比較する
まずは、Google検索での表示やクリックを確認できる無料ツール「Google Search Console」を開きます。
「検索パフォーマンス」の「検索結果」で、順位低下の前後を比較すると、何が変わったかを調べられます。
- 平均掲載順位:検索結果で自社サイトが表示された最上位の位置を平均した指標。数値が大きくなるほど、掲載位置は下がっています。
- クリック数:Googleの検索結果からクリックされた回数。流入への影響を確認します。
- 表示回数:検索結果に自社ページが表示された回数。検索需要や表示機会の変化を確認します。
例えば、順位はほぼ変わらずクリック数だけ減っている場合、検索結果での見え方やクリック率が変わった可能性があります。
表示回数も減っていれば、季節性や検索需要、競合サイトの変化も調べましょう。
平均掲載順位は、その期間に表示されたクエリや端末などの影響を受けます。
表示回数が少ないと、平均順位が実際よりも高く表示される可能性があります。実際に、対象のキーワードで目視点検することも重要です。
サイト全体の平均だけで結論を出さず、次の手順でページやキーワードを絞ることが大切です。
下がったページ・キーワードと時期を特定する
サーチコンソールでは、「ページ」と「クエリ」を切り替え、順位が下がった対象を絞り込めます。
クエリとは、ユーザーが検索時に入力した言葉のことです。
- 日付の比較機能で、下落する前と後の期間を指定する。
- 「ページ」で掲載順位やクリック数の差分を見て、影響の大きいURLを探す。
- 対象URLで絞り込み、「クエリ」で下がったキーワードを確認する。
- グラフで変化が始まった時期を確認し、必要に応じて端末・国も分けて調べる。
比較する期間は同じ長さにし、曜日や繁忙期の違いにも注意します。
複数のページが同時に落ちたのか、特定の記事やキーワードだけなのかが分かると、調べる範囲を狭められます。
経験上は、全体的に落ちているように見えるけど、アクセスが取れている特定の記事のみ順位が落ちているというパターンも珍しくありません。
低下した日付・URL・キーワード・指標の差分を残しておけば、改善作業を行いやすくなります。
直近の変更履歴とGoogleの更新情報を照合する
順位が落ち始めた時期が分かったら、その前後に行ったサイトの変更と、Googleの更新情報を並べて確認します。
記事のリライトだけでなく、URLの変更、サイトリニューアル、公開設定やプラグインの更新も対象です。
Googleのコアアップデートや検索システムの障害は、公式の「Google Search Status Dashboard」で確認できます。
変更日と下落日が近くても、それだけで原因を確定せず、影響を受けたページや設定に問題がないか照合しましょう。
社内で変更履歴が残っていない場合は、制作会社や保守担当者にも確認してみてください。
表面上は記事を変えていなくても、テンプレートや共通設定が変わっている場合があります。
Google Search Status Dashboardで更新・障害情報を確認する
出典:【Google】「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」
検索順位が下がる主な原因
順位低下には、サイト側の問題だけでなく、競合や検索結果全体の変化も関わります。
原因を一つに決めつけず、確認できた事実から候補を絞ることが大切です。
クロールやインデックス登録の問題
経験上、一度インデックスされたページでも登録が外されている場合があります。
検索結果への掲載には、Googleがページを読み取り、検索用のデータベースへ登録する必要があります。
この読み取りをクロール、登録をインデックスと呼び、読み取りや登録を妨げる問題があると、検索で表示されなくなる場合があります。
サーチコンソールの「URL検査」で対象ページを調べ、「ページのインデックス登録」レポートで同様の問題がほかのURLにも起きていないか確認しましょう。
検索結果への掲載を止めるnoindexの誤設定や、サーバーのエラーなどが見つかることがあります。
設定以外にも、記事が読者の疑問に十分答えていない、似た記事を量産して内容の違いが乏しい、といった点も見直しの対象です。
ただし、未登録という表示だけで品質不足と断定せず、表示されている理由や、Googleが選んだ正規URLも確認してください。
URL・内部リンク・ページ構成の変更
関連性のあるページにリンクが貼られているか、リンクは機能しているか確認することが大切です。
サイト改修や記事の整理によって、以前のページにたどり着けなくなったり、必要な情報が失われたりすることがあります。
URLを変えた際の転送漏れや、重要なページへの内部リンクの削除などが例です。
リライトも、変更の方向によっては逆効果になります。
もともと流入していたキーワードへの回答を削る、検索者が知りたい結論を後ろへ移す、タイトルと内容が合わなくなる、といった変更がなかったか確認しましょう。
変更前後のページを比べるときは、見出しの数だけでなく「読者が何を知れるようになったか、知れなくなったか」を見ます。
下がった時期と変更時期が一致する場合も、ほかの原因と合わせて判断してください。
検索意図とコンテンツのずれ
以前は上位に表示されていた記事でも、現在の検索者が求める情報と合わなくなっている可能性があります。
検索意図とは、その言葉で検索する人が知りたいことや、解決したいことです。
例えば、制度や製品が変わったのに古い説明のままでは、今の判断に使えません。
詳しい操作方法を知りたい人に概要だけを説明している場合も、疑問が残ります。
実際の検索結果で上位ページがどのような問いに答えているかを確認し、自社の記事に不足する説明を探しましょう。
検索意図やターゲットを見直し、自社の読者に必要な情報や具体例、裏付けを充実させます。
競合ページや被リンクの変化
検索順位は、他社サイトと相対的にランキング形式で決まります。
競合が内容を充実させたり、新しいページが評価されたりすると、自社の順位が相対的に下がる場合があります。
他サイトから自社へ向けられるリンクを被リンクと呼び、Googleはリンクをページの関連性や有用性を理解する材料の一つにしています。
評価に関わっていたリンクが失われれば、自社ページを支える評価材料が変わり、順位へ影響する可能性があります。
ただし、リンクが1本減るたびに順位が下がるわけではありません。
リンク元の内容や関係性、競合の変化も含めて確認し、被リンク数やSEOツールのスコアだけで「サイトのレベルが下がった」と決めないようにしましょう。
出典:【Google】「Google 検索ランキング システムのご紹介」
Googleのアルゴリズム更新
アルゴリズムが更新されると自社サイトが影響を受ける可能性があります。
コアアップデートによる順位変動は、必ずしも自社サイトへのペナルティを意味しません。
公式の開始日・完了日と、自社の順位変化を照合しましょう。
同時期に多くのページが変動していても、誤設定や競合の改善が重なっている可能性があるため、更新だけを原因にしないことが大切です。
アップデートの影響が考えられる場合は、公開状態に不備がないかを先に確認し、完了後に適切な期間で比較します。
詳しい判断方法は後述します。
原因に応じて検索順位の低下に対処する方法
原因の候補を絞ったら、確認できた問題に対応する修正を優先します。
一度に多くの箇所を変えるより、何を直したかを残しながら進めると、その後の確認もしやすくなります。
技術的な不具合を修正して公開状態を確認する
まずはページを正しく閲覧・読み取りできる状態へ戻すことを優先します。
| 確認した問題 | 対応する作業 | 修正後に確認すること |
| 意図しないnoindex | 対象ページの公開・インデックス設定を修正する | 公開ページから誤った指定がなくなったか |
| URL変更後の転送漏れ | 旧URLから対応する新URLへの転送を設定する | 転送先とページ内容が適切か |
| サーバーエラーやクロール制限 | 保守担当者へ障害の解消・設定の確認を依頼する | 通常の閲覧とGoogleによる取得ができるか |
robots.txtはクロールを制御する仕組みであり、検索結果からの削除を指示するnoindexとは働きが異なります。
robots.txtで読み取りを止めると、Googleがページ上のnoindexを確認できない場合もあるため、設定の組み合わせに注意が必要です。
修正後はURL検査で現在の公開ページを確認し、必要に応じてインデックス登録をリクエストします。
リクエストしても登録や順位回復が保証されるわけではなく、登録状況は改めて確認してください。
コードやサーバーの設定に不慣れな場合は、変更前の状態を保管したうえで制作・保守担当者へ依頼しましょう。
表示速度やスマートフォンでの不具合も、実際の問題が確認されたページから直します。
検索意図に合わせて必要な情報を改善する
コンテンツを改善するときは、読者の疑問に答えるために足りない情報を、具体的に補います。
よく質問をいただきますが、「文字数を増やすこと」は本質的ではありません。
サーチコンソールで流入していたクエリを確認し、現在の記事がその疑問に答えているかを見直します。
古い情報の更新、手順や比較条件の補足、自社が公開できる経験や事例の追加など、記事ごとの不足に合わせて修正してください。
例えば、費用の説明があっても何が含まれるか分からない記事なら、範囲や追加費用の条件まで示すと判断しやすくなります。
すでに役立っている説明は残し、重複や回りくどい箇所を整理して、知りたい答えへたどり着きやすくします。
類似ページの役割とリンクを整理する
似たページが複数ある場合は、どのページで、どの検索意図に答えるかを決め直します。
カニバリが原因で記事の順位が変動してしまうことは多々あります。
特に、ニッチな業種ではサイトの中で同様のキーワードが出現しやすくなります。
どのページでどのキーワードを見直し、改めてページのチューニングが必要になります。
統合や移転を行う場合は、必要に応じて旧URLから対応するページへの転送を設定し、内部リンクも見直します。
canonicalも含め、実際のページ構成に合った方法を選び、全ページへ一律にnoindexを付ける対応は避けてください。
通知された問題を解消して再確認する
手動による対策やセキュリティの通知がある場合は、通知で指摘された問題を解消することが先です。
一般的な記事の加筆だけでは、通知の原因に対応できない場合があります。
手動による対策では、示された違反内容や対象ページを調べ、必要な修正をしたうえで再審査を依頼します。
改ざんなどのセキュリティ問題では、不正な内容の除去だけでなく、侵入原因の確認や再発防止も含めて保守担当者と進めましょう。
なお、見覚えのない被リンクが増えたという理由だけで、リンク否認を行う必要はありません。
Googleはほとんどのサイトで否認ツールは不要と案内しており、順位低下への一律の対処法にはしないことが大切です。
検索順位の変動を様子を見る条件と改善後の確認
順位が下がったときは、すぐ直す問題と、変動の経過を見て判断する場面を分けます。
待つ場合も確認する指標と時期を決め、変化を追える状態にしておきましょう。
小幅な変動と大きな下落を分けて判断する
小幅な順位の変動だけで、良好なページを大幅に変更する必要はありません。
低下幅だけでなく、影響を受けたページ数やクリック数、継続期間も合わせて判断します。
Googleはコアアップデートの説明で、小幅な低下の例として2位から4位、大きな低下の例として4位から29位を挙げています。
ただし、これは一律の対応基準ではなく、2位から4位でも集客への影響が大きい場合があります。
複数ページで大きな低下が続くなら、サイト全体の内容や構造を含めて調べます。
アップデートの完了後に条件をそろえて比較する
アップデートの影響を評価する場合は、公式情報で展開の完了を確認します。
Googleは、コアアップデートの完了後、1週間以上待ってから分析することを勧めています。
展開開始前の1週間と、完了から1週間以上たった後の比較期間をそろえ、主要なページやクエリがどう変わったかを調べましょう。
検索タイプや端末などの条件も合わせると、全体の平均では見えなかった変化を確認しやすくなります。
これはアップデートの影響を落ち着いて評価するための目安です。
ページが開かない、公開設定を誤っているといった不具合の修正を、1週間待つという意味ではありません。
出典:【Google】「Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」
セッション数や問い合わせの推移を記録する
改善後は、検索順位に加えて、自然検索からの訪問と問い合わせがどう変わったかを記録しましょう。
順位が戻っても、事業に必要なページへの訪問や問い合わせが増えているとは限らないためです。
Google Analytics 4を使っている場合は、セッション単位の流入元で自然検索に絞り、セッション数の推移を確認できます。
もしお問い合わせの計測を行っていない場合は、早めにキーイベントの設定を行いましょう。
GA4やタグマネージャーは、はじめて触るには分かりづらい部分もあります。設定に悩んでいたらお気軽にご相談ください。
検索順位が下がったときのよくある質問
順位低下への対応では、回復までの期間やリライト後の判断に迷うこともあります。
原因や変更内容に応じて判断するための補足として、よくある疑問にお答えします。
下がった検索順位はどのくらいで戻りますか?
原因によって異なるため、回復までの期間を一律には決められません。
設定ミスの解消後もGoogleによる再取得や登録が必要で、コンテンツやサイト全体の評価に関わる改善には、さらに時間がかかる場合があります。
順位が戻ることもありますが、経験上は放置して順位が戻るケースは少ないです。
順位が落ちた原因を見定めて、適切な対処を行うことが大切です。
出典:【Google】「Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」
リライト後にさらに順位が下がった場合は?
変更前の記事と比較し、必要な情報や検索意図への回答を失っていないか確認します。
以前に流入していたクエリへの説明、タイトルや見出し、公開設定、内部リンクなどが点検の対象です。
そのため、リライトを行う際は、変更した箇所を記録として残すようにしてください。
変更点を確認して、さらに原因調査やネクストアクションを小さく打っていくことが大切です。
まとめ:検索順位が下がったら原因を整理してSEO対策を行おう
検索順位が下がったときは、サーチコンソールで影響を受けたページ・キーワード・時期を確認することから始めましょう。
原因に合わせて修正することが、改善に向けた第一歩です。
技術的な不具合、コンテンツと検索意図のずれ、競合やGoogleの更新など、複数の要素が重なっている場合もあります。
原因の分析から修正、改善後の確認までには、時間や専門知識が必要になることもあります。
自社だけで判断が難しい場合は、プロに相談しながらSEO対策を進める方法もあります。
エデオムでは、サイトの現状分析から内部対策・コンテンツ改善までご支援しています。
順位低下の原因や対処にお困りの方は、無料相談をご利用ください。
この記事の監修者
須藤百波エデオム合同会社 代表社員
芝浦工業大学卒業 / Webマーケティングディレクター。 前職ではWebマーケティング部署の立ち上げを主導し、SEO・Web広告・LP運用を一気通貫で担当。 手がけたオウンドメディアでは運用1年で月間CV数を3件から19件(約6倍)に改善。 独立後は、Webの専門アドバイザーとして、SEO対策/Web広告運用を軸に中小企業様のWeb集客を支援。 丁寧な説明/スピード感のある実行力が強み。